音楽と人種
マイケル・ジャクソンと人種の関係について書いてきましたが、音楽と人種はまだまだ密接な関係があるんです。
ロックとR&B
R&Bは黒人音楽 ロックは白人音楽
R&Bは黒人音楽
R&Bの歴史
リズム・アンド・ブルースは元々1940年代の黒人音楽をひっくるめて「レイス・レコード」と呼ばれていました。ですが、この「レイス=人種」という人種差別的な表現だったので、音楽業界は1949年から「リズム・アンド・ブルース」という名前を使い始めました。
これ以降、「リズム・アンド・ブルース」がさらに略され、現在では「R&B」と一般に呼ばれています。
R&Bは黒人音楽だということが分かりますね。
ロックは白人音楽
次にロックです。
ロックという名称は「ロックン・ロール」から来ています。
ロックの歴史
1950年代当時、白人の若者たちは社会に反発していました。そのはけ口を求めるわけですが、人種差別がある中で、実は黒人音楽のR&Bに求めていました。
この背景を知った白人DJのアラン・フリードは、白人でも気兼ねなくレコードを買えるようにと、「ロックン・ロール」という名前を付けたんです。
そしてあのエルヴィス・プレスリーが登場することによって、ロックン・ロールは完全に白人音楽となります。
この影響を受けたイギリスから、一つのバンドが登場します。このバンドがビートルズです。
ビートルズあたりからロックン・ロールはロックと呼ばれていきます。
音楽的なルーツをたどるとロックは黒人音楽になりますが、プレスリーやビートルズの登場によって、それ以降ロックは白人音楽として認識されるようになりました。
こうして音楽を見つめると、人種差別が音楽に与えた影響は大きいですね。
以上、音楽と人種の関係を見ていきました。
ではまた。。