このエントリーをはてなブックマークに追加

きょうのヨーガク

洋楽を(ほとんど)毎日紹介するブログ。

音楽と社会~抵抗の歴史~

こんにちは、まいけるです。

この間は音楽と人種の関係についてお話しましたが、今回は音楽と社会の関係についてお話します。

題して「抵抗の歴史」

現代音楽の発展は常に「抵抗」が原動力だったんです。

抵抗を切り口として、1960年代についてざっくりとお話します。 

 

1960年代

サイケデリック・ミュージック

 1960年、ベトナム戦争が勃発します。

この戦争に抵抗し、平和や自由を主張するアメリカの若者を、ヒッピーと言いますね。

そのヒッピーが支持した音楽が、サイケデリックミュージックです。

この音楽は、いわゆる薬物の使用によって現れる幻覚、幻聴などの状態を音楽で表現したジャンルです。

Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band / The Beatles (1967)

例えばこのアルバムや、

I am the walrus / The Beatles (1967)

この曲は聴いてみれば、色々な音が混ざり合って、とても独特な世界へ連れて行ってくれます。

聴きすぎると頭がガンガンするかもしれません。

 

ボブ・ディラン

サイケミュージックが流行った一方で、ボブ・ディラン(1941~)というアーティストが登場します。

ボブ・ディランの、社会性がある歌に、

Blowin' in the Wind  / Bob Dylan (1965)

があります。

この曲の歌詞は、

How many roads must a man walk down Before you call him a man ?

How many seas must a white dove sail Before she sleeps in the sand ?
Yes, how many times must the cannon balls fly Before they're forever banned ?
The answer my friend is blowin' in the wind
The answer is blowin' in the wind.

といった、社会の不合理に対して問いかけをしていき、「答えは風に吹かれている」と歌い上げられます。

 

この歌が、人種差別への抵抗である公民権運動と結びつき、人々を歌によって動かしていきます。

今の時代にはなかなか見られない内容の歌詞だと思うので、一度和訳などを読まれると当時の社会へ思いを寄せられるかもしれません。

 

ざっくりとお話してきましたが、このように1960年代は当時の社会情勢が人々の価値観に影響を与え、そのような価値観を代弁するかのように音楽が登場した時代でした。

 

まだまだ細かく話すところはありますが、今回はこの辺で。。

このエントリーをはてなブックマークに追加